ギャラリー5610では、今年5月に写真集『遊行め』をプラサード書店より出版されたフォトグラファー渡辺眸さんの展覧会を開催しています。
「眸クロニクル」と題し、東大全共闘、1960年代後半の新宿、ヒッピー、テキヤ、猿、蓮、インド、ネパール、思想、カルチャー、ムーブメント……、眸さんが切り取った時代の断面をオリジナルプリントやスライドショーを通してご覧いただいています。
渡辺眸さん。
文筆家 大竹昭子さんは《〜『遊行め』(ゆぎょうめ)というタイトルは、諸国行脚を意味する仏教用語の「遊行」と「め」を合体させたもので、この「め」は「女」とも「眼」ともとれ、いろんな場所を訪れて人々と出会い、自分の価値観を確かめつづけてきた彼女の内的世界の記録にもなっている。それにしても不思議なのは、渡辺さんの写真にはつねに穏やかなエネルギーが流れていることだ。〜》と本書の中でおっしゃっていますが、作品からそのように穏やかなエネルギーが感じられるとしたら、それは眸さんと被写体との関係から生まれるの目に見えない信頼関係のようものではないかと思いました。
遠方からのお客様も。
『遊行め』の出版元、プラサード書店の槇田さんと眸さん。
『遊行め』をはじめ、これまでの眸さんの作品集もギャラリーショップで販売しておりますので、ぜひこの機会にお求めください。
展覧会は、11月12日(火)までとなります。(眸さん在廊予定日:11月8日、9日、11日)
渡辺眸 写真集『遊行め』出版記念作品展「渡辺眸の50年におよぶ写真の数々」10月30日〜11月12日(日・祝休み)11:00〜18:00