ギャラリー5610では、"Jardim das Promessas" -「約束の園」海老澤研油彩画展を開催しています。
「この個展は、僕が自分自身とした約束を果たすものです。30代半ばで始めた画業を紆余曲折しながら細々と続けてきたことの集大成です。」とおっしゃる海老澤研さん。東京では3回目となる本展では、未発表の新作40数点をご紹介します。
1952年に東京・渋谷で生まれた海老澤さんは、大学卒業後、世界放浪の旅に出ます。たどり着いたリオ・デ・ジャネイロでブラジル人女性と結婚後、幼少の頃より親しんできた絵画の世界を追究するため、リオのアートスクール、パルケ・ラージにて画家のルイス・アントニオ・ノロエスに師事、家庭生活をしながら絵画制作を続け、ブラジルの経済が悪化してからは日本に一時帰国します。以後、ブラジルと日本を往き来する生活を続け、子どもたちが巣立ち、孫が生まれて、ようやく絵画に集中することができるようになり現在に至るという、たいへんユニークな経歴をお持ちの方です。
ケヤキやオーク、ローズウッド、ウォールナット、メイプル、カリンなど様々な木材を使ったフレームは、すべて海老澤さんが製作されました。
日曜には会場でブラジル音楽ライブイベントを開催。
諸星公子さんをヴォーカルに迎え、ギターは外園健彦さん、パーカッションは千田利貞さんで、海老澤さんはパーカッションと時々ヴォーカルを担当し、絵と音楽と人生の話題を取り混ぜながら、ブラジル音楽の解説とエピソードを分かりやすいMCで紹介されていました。
海老澤さんご自身も、ギターの弾き語りでライブ活動をされているそうです。
展覧会は明日までとなります。海老澤さんは最終日まで在廊されていますので、お近くへお越しの際はぜひ足をお運びください。
●"Jardim das Promessas" -「約束の園」海老澤研油彩画展
9月30日(土)〜10月5日(木)
11:00〜18:00