8月3日から24日の期間、ギャラリーのウィンドウにて、河野鷹思、マックス・フーバー、アオイ・フーバーの3人の作品を展示しました。
今回展示した作品6点は、ミラノAGIから四半世紀を経た1987年に印刷されたもの。3人の年齢が合わせて200歳になることを記念して、イタリア・カントゥのStudio On Color/パオロ・ミナリがシルクスクリーン 印刷をおこない、ムナーリが賛を寄せ、フーバーがグラフィックデザインを手がけて*2種類のカルテラ(函)に仕上げ、親しい友人や関係者に配った作品です。
*memo
1960年に東京でおこなわれた世界デザイン会議に参加したイタリア代表の一人、ブルーノ・ムナーリと伴に来日したのが、ムナーリの盟友マックス・フーバーだった。
フーバーはスイス人だが、第二次世界大戦前からミラノでデザイナーとして活動しており、コンクリート・アート(具体芸術)運動の同志としても、ムナーリとは肝胆相照らす仲だった。
世界デザイン会議の実行委員だった河野鷹思は、ムナーリ、フーバーの両者と意気投合し、翌年ミラノでおこなわれたAGI(国際グラフィック連盟)の作品展に日本代表として参加。当時ストックホルムに留学中だった長女の葵が合流してフーバーと初対面、その後に結婚するきっかけとなった。