故・鹿目尚志さんの呼びかけたパッケージデザイナー達が、普段の仕事から一歩離れた柔軟な形で作品を発表した展覧会が母体になり、2008年以降は中島信也さんがディレクションに加わって、テーマを絞りながらほぼ毎年おこなわれてきた『パッケージ幸福論』がギャラリー5610で開催しています。
今年は、ポストコロナの新たな展望を見据えながら、これまでの軌跡を俯瞰する重要な節目の展覧会となります。
会場では、これまでの出品作品の中から出品者自身がセレクトした作品が並びます。
壁面に展示されている参加デザイナーのことばは、小冊子にもなり会場で販売しておりますが、展示作品を見ながら読み進んでいくと、彼らのこれまでの思いがとてもよく伝わってきます。
2008年からのパッケージ幸福論のテーマと社会情勢を一覧できる年表もとても興味深いです。
以下は、展覧会ディレクター中島さんの言葉になります。
僕たちは「デザイン」を止めません。 こんな時にしぶとく「デザイン」すること。これは「勇気」です。
でも「デザイン」がきっとみんなを幸せにする、僕たちを幸せにする、ということを、頭じゃなくて、心でわかってるから僕たちはしぶとく「デザイン」を続ける。
「デザイン」は未来を明るく照らすものなんだ、と心から信じてるからこそ僕たちはしぶとく生きていくんです。 つまり、「デザイン」は僕らの勇気の灯火なんです。
パッケージ幸福論2020では、今あらためて「アート」の持つ力、「デザイン」の与える勇気というものをもう一度確認できないだろうか、という思いでこれまで11年に及ぶ「パッケージ幸福論」メンバーたちの出展作品を集めてみました。
この展覧会で、コロナを経た「新しいコミュニケーション・テクノロジー」の上に立つ新時代をしぶとく生き抜いて行く「デザイン」を構想するなにかのヒントを見つけられたら、と思います。
展覧会は29日(日)までとなります。●パッケージ幸福論2020「デザインは勇気の灯火」
11月29日(日)まで
11a.m.~6p.m.
金・土・日・祝は7p.m.まで
最終日は5p.m.まで
●ギャラリーに隣接するSPaTio5610では、12月25日までWinter shopを開催しています。
季節の贈り物におすすめの商品や石の紙の量り売り、ドックやキャットなどちょっと楽しい商品も取り揃えてお待ちしております。
●鹿目尚志さんのMoldシーズもお取り扱いしています。
ワインを送るためのパッケージとしては勿論、そばに置いておくだけでも心が和むMold(モールドパコ)!