11回目を迎える「パッケージ幸福論」。タイトルは「愛しのパッケージ」です。
今年のチャレンジについて、本展ディレクターの中島信也さんは、『自分たちの専門領域である「パッケージ」という「造形」によって、みんなの心をちょっとプラスに動かすことです。個人の思いがにじみ出るような作品になるかも知れません。逆に自分から少し距離をおいて冷徹に造形を追求したプロジェクトもあるかもしれません。どんな形であれゴールは「造形の力で人の心をちょっとプラスに動かす」ということです。
「パッケージ」に心を動かされ、愛しく思うことができたなら、ゴミをほんのすこしだけでも減らせるかも知れません。ここで「愛しのパッケージ」の名前に恥じないような「造形」へのこだわりを表現できれば、と思います。』とおっしゃっています。
2017年に亡くなられた本展の総合プロデューサー鹿目尚志先生は「デザイン」についてこう言葉を残されています。
『「オレはアーティストじゃないから」とよくいうけれど、デザインの中にはアートというものがなければ、僕はデザインじゃないと思います。アートはデザインの中になければならないと僕は思っています。だからまずアーティストでなければいけない、アーティストであるうえで「デザインはなんだ」と突き詰めて戦っていかなければならないと思う。苦しみを経て「これはオレの作品だ」と言えるところまで言及してほしい。一人ひとりが本当に突き詰めて欲しい。デザイナーと言われる以上、そうあってほしい』。
普段は企業や個人事務所でクライアントと仕事をするパッケージデザイナー13名が、考え抜いて出したそれぞれの答えをぜひ会場でご覧ください。12月1日までの開催です。
●第11回パッケージ幸福論 「愛しのパッケージ」11月17日(日)〜12月1日(日)11:00〜19:00(最終日〜17:00)会期中無休
参加メンバー:
赤井尚子、石浦弘幸、石田清志、井上大器、大上一重、籠谷隆、近藤香織
杉山ユキ、田中健一、廣瀬賢一、松田澄子、山崎茂、湯本逸郎
ディレクション:中島信也
総合プロデュース:鹿目尚志
展示協力:木村雅彦
宣伝美術:白井陽平
ギャラリートーク:11月24日(日)15:00~16:30
●ギャラリーに隣接するスパティオではWinter Shopを開催しています。季節の贈り物に最適なアイティムをとり揃えてお待ちしております!