ギャラリー5610では、武山忠道と[南青山 動物保護区]を開催しています。
(撮影:イマダフォトサービス)
武山忠道さんは小さいころから絵が得意で、ご自宅の近所に住む職人さんのところへ遊びに行くと、珍しい折り紙の折りかたや、竹とひもを使った虫取り網の作りかたを教わっていたことがものづくりの原点になり、その後高校生のときに通っていたデザイン事務所の制作現場で二年間アルバイトをしているうちにデザインの道から離れられなくなったそうです。
(撮影:イマダフォトサービス)
木や紙を使った動物たちを発表されるようになったのはフリーランスになってからで、今回展示されている動物たちのシンプルな形とデザインは長年にわたる追求のたまものであり、ひとつひとつの動物に合う木肌を探して材料選びをしているため一見簡単なように見えても作り上げるまで膨大な時間がかかっています。そして、そんな労苦を感じさせないこころ温まる表情は武山さんのお人柄をあらわしてるようで、見ているとこころがほぐれます。
(撮影:イマダフォトサービス)
(撮影:イマダフォトサービス)
(撮影:イマダフォトサービス)
ちなみにご自宅の近所の職人さんとはヨットの帆が化学繊維にとって替わる以前、日本で四本指に入る帆作りで引っ張りだこだった大原弘山さん、そして高校生のときに通っていたのは当ギャラリーと同じ場所にあった河野鷹思のデザイン事務所、本展のタイトルを「南青山動物保護区」としたのは、創作の足がかりとなったこの地に対する60年前の懐かしさに込められているようです。
(撮影:イマダフォトサービス)
(撮影:イマダフォトサービス)
(撮影:イマダフォトサービス)
10代からのお知り合いというグラフィックデザイナーの松永真さん(左)と武山さん。
武山忠道と[南青山 動物保護区]は6月2日(土)までの開催です。みなさまお誘い合わせの上、ぜひお出掛け下さい。
●武山忠道と[南青山 動物保護区]
5月23日(水)〜6月2日(土)11:00~18:00 最終日は17:00まで