田中一光デザイン室独立後、今年で42年を迎えた太田徹也さんのエディトリアルデザインの展覧会を開催しています。書店に並んでからでは決して見られない、校正稿やツカ見本、試作などを実際に手に触れられる形でご覧いただけます。


ケース、カバー、表紙、本文に使う材料や仕上げ、用紙の指定、版式、製本、サイズ、色、ページなどを指示したスケッチも初公開。作り手側が、共通のイメージを持って進めていくことを太田さんは大切にしていらっしゃいます。


先週土曜日のギャラリートークでは、ゲストに東京印書館のプリンティングディレクター髙栁昇さん(右)をお迎えし、印刷について太田さんと対談していただきました。

写真家・石元泰博氏(1921~2012年)の作品集『桂離宮』、『両界曼荼羅』、『刻』他、氏の作品集を手掛けられたお二人ならではの貴重なお話を伺うことができました。

「お二人の長年の信頼と情熱、そしてプロフェッショナリズムには大変感銘を受け、刺激になりました。」と参加された方よりお声をいただきました。(『両界曼荼羅』をバックに高栁さん(左)と太田さん)

トーク終了後の展示会場では、参加者のみなさんが積極的に質問をされていらっしゃいました。




本展では、太田さんご自身の仕事の中で「この書籍だけはのこしておきたい」と願う作品がご覧いただけます。

第二2会場のスパティオでも、豪華本、単行本の展示をしております。庭をみながらゆったりとご覧下さい。

事務所がお近くのため、太田さんは出来る限り会場にいらして下さるとの事です。お会い出来た方は、ぜひご質問などなさってみてはいかがでしょうか。7月27日(木)までの開催です。
●太田徹也のデザイン「書籍前夜」展
7月13日~27日(日・祝休)
11:00~18:00