寒中お見舞い申し上げます。
ギャラリー5610では今年最初の展覧会となります『小松研治「愚者の楽園 素描とレリーフ」展』がはじまりました。
人間の営みが作り出す住まいや小屋の不可解な造形の魅力に憑かれ、およそ10年前より「愚者の楽園」という連作を制作されている小松研治氏。会場にはかまぼこ型の屋根がつらなる集落や、谷間に無理な増築を繰り返したアンバランスな造形の家など、一風変わった家々の素描46点他、それら集落の発掘跡を模したレリーフ10点が並びます。
住居の発掘跡を模した木製レリーフは、鉛筆をルーターに持ち替えて、それそれの家をイメージしながらフリーハンドで制作されました。
小松研治氏。ギャラリー5610では、2009年『続「愚者の楽園 10人の面々」』、2013年「脇モノーそのプライド展」に続き3回目の展覧会になります。2017年に開催される長野県駒ヶ根市での企画展に向けて、精力的に制作を続けていらっしゃいます。
湿度の具合で刻々と作品の状態が変わるため、定規をあてて微調整をする小松氏。
ウィンザーチェアは、小松氏が制作されご自宅で使用されているものです。
1月28日(木)までの開催です。(会期中、小松さんは毎日在廊していらっしゃいます。この機会にお話を伺ってみてはいかがでしょうか。)
●小松研治「愚者の楽園 素描とレリーフ」展2016年1月22日(金)〜1月28日(木)11:00-18:00(最終日17:00まで)会期中無休