パリの町を独特の視点でフィルムカメラで撮影し続けているHiro TOBE氏。ギャラリー5610での開催は今回で6回目となります。テーマは、パリ3区のトリニー通りです。

パリ3区は元々職人の町で、現在はアパレルの店が多いのだそうです。以前3区近くに立ち寄った際、この場所を撮影したいと思われたそうです。どのテーマでも基本的に1日で撮影してしまうというTOBE氏。フランス滞在をトリニー通りの対岸のホテルで過ごし、ホテルの窓から撮影された作品や、朝から夕暮れまでの通りの風景を時系列で鑑賞することができます。


撮影カメラは、前回、パリ、ブーローニュの森をテーマに撮影された時と同じ「ローランド」。レンズは「プラズマート」を使用されています。前回はモノクロームの作品でしたが。今回はカラーの作品です。「レンズが柔らかいので微妙な色がでます」とTOBE氏。色の階調が細かいため、微妙な色の表現ができるそうです。

ぺったりした感じではなく、立体的に見えるのもこのレンズの特徴だとか。作品からは被写体に向かうTOBE氏の息づかいまでもが聞こえてくるようです。

展覧会は2月7日(土)までの開催です。会期中、TOBE氏はほぼ毎日いらっしゃっております(詳しくはギャラリー5610のTwitterで)。会場に展示されている氏の書かれたショートストーリーもお楽しみください。
■「Hiro TOBE 写真展 パリ3区トリニー通りへ」
~2月7日(土)11:00~18:00