村松俊夫展 重力の器-Geometric Gravity-が開催中です。
会場ではこれらの作品の動きの面白さもご覧頂くことができます。
[A study of tangible H]
この作品の原型は円筒形の上下の面に頂角120°の円錐をくっつけ、中心軸を通る正6角形の断面で60°ひねった「ヘキサクフェリコン」という形態です。転がりに関わる部分は平行な 2組の半円です。この平行する2本の半円に沿って真っ直ぐ半回転すると、円錐の頂点によって一瞬左右にSの字を描くようにくるりと向きを変えます。いったん横に移動したかと思うと、また同じ方向へ進んでいきます。まるで、ラグビー選手が相手のタックルをかわす「サイドステップ」の動きを見ているようです。
最初に形をイメージし、模型を作り、動きを確認してから図面を引かれるそうです。着彩された作品の図面や屋外展示もございます。
手前:[Space Walk on the Earth Ⅰ] 奥:[Space Walk on the Earth Ⅲ]

[Space Walk on the Earth Ⅰ]
この作品は、ステンレスパイプによる"3重リングの巨大なオブジェ"です。
「この作品はただそれを眺めているだけでは完成しない。人が乗ってバランスをとり、自らが回転の原動力となることによってはじめて成立する。あたかも宇宙空間を遊泳する宇宙飛行士のように地球上を旋回し、からだ全体で「動き」・「時間」・「空間」・「重力」を経験する体験型作品である。」(村松さん)
[Space Walk on the Earth Ⅰ](地上遊泳)に乗る村松俊夫さん
オープニングパーティーは村松さんを囲んだなごやかなパーティーとなりました。
コルビジェの研究で多くの著書を執筆されている東京大学の加藤道夫教授よりご挨拶もいただきました。
村松さんが教鞭をとられている山梨大学が製造しているワインがパーティーに花を添えました。
展覧会は9月7日(日)までとなっております。
村松さんはほぼ毎日いらしておりますので、ぜひお話を伺ってみてはいかがでしょうか。
○村松俊夫展 重力の器-Geometric Gravity-
11:00am~7:00pmまで会期中無休