インテリアデザインとプロダクトデザインを主な仕事にされている山本棟子さんの展覧会が開催中です。
「こんな暮らしを勧めたい」「こんな空間をつくってみたい」「こんなものがあったら」を、具体化されてきた山本さんは、高島屋設計部、 天野吉原設計事務所 、日本デザイン振興会研究員を経て、現在は六本木の山本棟子デザイン研究室の代表をされています。
会場には、木・籐・和紙・ガラスなどの素材を、時には伝統的な職人と、時には新技術との出会いによって生まれたイスやテーブル、スクリーンが展示されています。
良質の家具を長く使ってほしいという思いからデザインされたイス「LILIA」。
材質はヒッコリー、座面のファブリックは簡単に変えることができます。
「LILIA」は姪御さんのお名前なんだそうです。後ろのスクリーンは、カーテンがあまりお好きじゃないという山本さんが、手透きの和紙を使いスクリーンカーテンにアレンジしたもの。
ひとりひとりの生活を大切にしながら、家族のつながりを育むインテリアとして提案された"CANOMA-NUOIVEAU"は、昔の卓袱台に変わるガラスの円テーブル。山本さんは、オーク材のコーヒーテーブルと組み合わせることを提案されています。家族が思い思いにテーブルに集まったり、離れたり。食事をしたり、パソコンを開いたりetc...円テーブルを取り囲んだ様々なシーンが思い浮かびます。
テーブルの脚は、山本さんの好きな仙厓和尚の墨画「○△□」よりヒントを得たそうで、紙・木・アルミのサスティナブルな素材を使ってそれぞれの形を表現しています。「○」の紙は、工業製品の紙の芯を高さにカットしてもらって作ったものだそうで、汚れても紙をめくれば元通りになるというアイデアです。
会場では、実際に好きなイスに腰掛けて、雰囲気を楽しんでいただけます。
今週土曜日までの開催です。
■YAMAMOTO MINEKO DESIGN STYLE
~6月8日 (土)
11:00AM-6:00PM
最終日は5p.m.まで