中山泰次郎(なかやま・たいじろう)さんのFONT200展が開催中です。
アルファベット26文字の大文字、小文字および記号のオリジナルフォント約200種以上、中山さんが手がけてこられた集大成です。
よく晴れた土曜日の日中にオープニングレセプションがおこなわれました。
中山さんからのご挨拶と、武蔵野美術大学名誉教授の小谷育弘さんより、こんな貴重な文字の仕事をしているデザイナーには、オーソリティから何らかの栄誉なり表彰なりで讃えられるべき、とのお話がありました。
もともと表意文字にヒントを得られており、名付けられたタイトルから形が連想される書体が多くあります。
また、多くのデザイナーが参加した一昨年の反原発パレードでも披露された反原発ポスターとそのために作られたフォント、HIBAKU。
これらの作品は、いずれもカラス口と直定規と雲形定規をもちい、手作業で基本形が作られ、最終工程ではコンピューターを使いますが、文字作りにおいて手仕事の大切さが見直される貴重な展示となっております。
中山さんがタイトル文字を手がけ、表紙イラストレーションを和田誠さんが担当した雑誌や、反原発パレードに参加したデザイナー達が着用したTシャツ(UGサトーさんのデザイン)も展示されています。
中山泰次郎「FONT200展」は、20日(土)まで開催です。

■FONT200展
~4月20日(土)
11:00~18:00(最終日17時まで)