ギャラリーでは、文星芸術大学デザイン科の卒業制作展が開催中です。
学部生16名、大学院生2名の作品が並びます。
「荒削りでもいいからほとばしるようなエネルギーをぶつけた作品が少ない」「今年の学生は手がかからなかった分、負荷を欠け損ねたかな」という先生方の声も聞こえてきましたが、会場は、大きな作品も多い中、スペースを上手に使い、展示も綺麗にまとめられていました。
大阿久綾乃さんの「花言葉便り」。
家族や友人、恩師などへ、日頃恥ずかしくて伝えられない思いを花言葉にこめて描かれた作品。
君島美祐貴さんの特殊メイクと写真の作品「『 』」。
藤岡愛さん「La Storia」。
ファッション、歴史、アートを組み合わせて制作されたビジュアルブック。
栃木県に伝わる昔話から3話を選んでじぶんなりにアレンジした絵本を制作した、早乙女智美さんの「とちぎのお話絵本」。
花澤早紀さんの「Sweet Bear」。
ティディベアをモチーフにした紅茶のギフトセット。カップは展示用のダミーではなく、実際に使用できるそうです。
阿部真里子さんの作品「おとぎ話のお菓子の箱」。
「お菓子」「おとぎ話」「ペーパークラフト」と、好きなものを組み合わせで制作されました。
好きな犬をとにかく描いたという近藤由佳さんの作品「犬」。
象への敬意と愛情を混めて模様を描き詰めて制作された、益山翼さんの「圧倒されるゾウへの敬愛」。
羽化する瞬間のカブトムシに生命の神秘を感じる、という万崎大樹さんの作品「生命」。
四連襖に切り絵で孔雀や睡蓮を表現した大橋しのぶさんの「漣華双」は、
今年度最優秀賞受賞作品です。
真弓晃一郎さんの「小学生のためのサインデザイン」。
子供達への注意書きをビジュアル化した作品。発信する側の愛情が感じられるデザイン。
「やすらぎ」をテーマに制作された柏崎千晴さんの「明かり」。
アクリルの中の花々は、和紙の手作りです。

安斎洋聖さんは、ご両親をモデルに、年を重ねていく様子を描いた「2人」。
浜野翔平さん「LOWM」。
積み木感覚で自由に組み合わせることができる棚です。
菊地久美さんの「逃げも隠れもいたしません」。
縦横3M近くの大きな半立体の作品は、「可愛い可愛い」を連呼する女の子や、ナルシストな女の子etc...に向けて「みんな可愛いいんだから、堂々と生きれば良いじゃない」というメッセージが込められています。
ボールペンと滝めぐりと日光が大好きという竹末佑佳さん「湯川」。
日光の滝をボールペンのみで描かれています。
勝田智恵さんの『「創」・「蹌」』。
震災を経て、何が変わったのか。自身の中で経験したもの、吸収したものをイメージして制作されました。
後藤新さんの「erosion stool」。
浸食家具と名付けられた作品。浸食された岩や山のような有機的な形は、
バーナーで焼いて制作されています。地層のような断面が面白い作品。
11日(日)までの開催です(Y)。
□文星芸術大学デザイン専攻 卒業制作展「START」
~3月11日(日)
11:00~18:00(最終日~17:00)