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2011年 05月 30日
いきなりですが、「公共建築物木材利用促進法」というのをご存知ですか。
昨年施行された法律で、中大規模の公共の建物を国産材で作りましょうという法律なのだそうです。 昨年5610で開催された東大木質材料学研究室の展示の際、安藤教授のお話で、いまから国産材が使える時期にはいったとおっしゃっていました。いま使用して、また若い木を植えないと50年後に使う木が今のようにない世の中なるというお話でしたが、国産の木を使っていきましょうという追い風になるような法律が国会で可決されたわけです。 ところが、、、一般的な国産流通材は住宅用に合わせた6m以下(多くは4m以下)の製材が大半であるのに対し、中大規模木造に必要とされる空間のスパンは通常6mを超えるため、特注の大断面集成材に頼らざるを得ないのが現状なのだそうです。このことが「国産材による木造化はコストが高くつき納期に時間がかかる」という不利な状況の一因となっているのだそうです。 このような状況を打開すべく、稲山先生からだされた今年のお題は! 住宅用流通国産材を用いた教室サイズスパンの2階床システムの技術開発コンペ 一般的な国産流通材の長さである4m以下の国産流通材を用いて、2階床を支持する構造システムを考えるというお題です。素人にはわかりにくいですが、簡単にいいますと、、、 「たわみ計測競技」です。 それでは早速会場へ。 伺ったのは、五月祭でにぎわう東大、木質材料学研究室のある農学部キャンパスへ。台風接近と重なりましたが、雨の中、競技の準備は淡々と進んでいました。 8チームがそれぞれ設計・製作した、これはなんといったらよいのでしょうか、、巨大平均台?公園にある遊具(うんてい)?のような物体が並びます。 このような鉄橋みないな形もの こちらも こんな感じもの そしてこれが「たわみ」測定器。 巨大平均台(仮にそう呼ばせていただきます)の真ん中に設置します。 稲山先生も率先して準備に取りかかります。 測定のための準備を整えます。黄色い雨具を着てチェックをされているのは、 去年の五月祭パビリオンコンペで第一位だった蒲池さん そして、鉄棒を持った男子がそばでスタンバイしてます。 稲山先生の「用意!スタート!」のかけ声で、、、 いっせいに鉄棒にぶる下がります(笑。(笑ってすみませんっ) 700Kgの重さをかけるため、男子が両側5名づつ10名がぶる下がっています。 その間、数十秒。稲山先生の「止め」の合図がかかるまでぶる下がります。 この時におきる「たわみ」の大きさを競うという、実に地味な競技なのです。 しかし、みなさん真剣です。 たわみ測定中(しゃがんでいらっしゃる方々が数値を読んでいます) たわみは少ないほうが良いわけですが、単位はミリ単位、ほとんどが5ミリ以内でした。(すごいことなのだと思います。) 全8チームが終了するまで、1台1台順番にぶる下がっていきます。 昨年の棟梁、落合君を発見。 落合くんもぶる下がっていました。 ひたすらぶる下がります。 木材会社の社長さんでいらっしゃる網中さんのお姿も。 組立は五月祭前日に行われ、五月祭会期中展示、そして最終日の今日が競技となりました。 午後2時の開始から、およそ1時間半。競技は無事に終了し、教室での結果発表です。 耐力壁ジャパンカップ同様、たわみの測定だけでなく、材料の積量、材料費、加工費などすべて数値化され、総合得点を競います。集計が終わり、、表彰式へ 総合では、おしくも2位でしたが、たわみ測定では、堂々1位の「チームたわみ」。 昨年5610での展示でお世話になった方々がいらっしゃるチームでした! 総合優勝は「チームEXS」の社会人チーム。となりました。 図面や計算である程度の予測はついても、実際に作ってみたいとわからないことが木質構造の世界では沢山あるそうです。何事も実験してみることの大切さを教えていただきました。そして一見地味にみえるこれらの競技(実験)が、日本の木造建築を支えているのだと改めて痛感しました。 みなさん、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!(Y)
by gallery5610
| 2011-05-30 17:00
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