3月13日
「EXPO’70パビリオン オープニング記念式典」に
当時製作設計に大きくかかわった デスカOB・竹田紀雄氏と参加してきました。

2006年、「日本万国博覧会記念機構」よりデスカに一本の電話が・・・
「1970年に開催された 大阪万博で展示されたタペストリーが発見されました。」
それから4年。
タペストリーは「EXPO’70展」の中で広島、東京にて公開展示され
大阪万博から40年の今年、大阪の日本万国博覧会記念公園内に作られた
「記念館」(名称:EXPO’70パビリオン)内にて常設展示されることになったのです。
オープニングのセレモニーは、万博の開催に大きく関わった堺屋太一氏をはじめ、
万博に縁のある想いのあるゲストの方々のお話、そして当時の各館のコンパニオンの制服をリプロダクトしたファッションショーで盛り上がりテープカット後にようやく内覧開始となりました。

タペストリーは 閉幕時から当時のまま保存されていた「スペース・シアターホール」内の壁面に展示され、ガラス越しではありますが 「よろこびの塔」「かなしみの塔」 並んだ2枚を見ることができました。

博覧会終了後から唯一残された建物「鉄鋼館」は 長い間倉庫として
当時の資料の保管庫になっていたそうです。その沢山の資料と共に タペストリーは眠っていました。
華やかなお祭り後の 撤収作業の慌しさ大変さを物語るように、一部が切り取られた形で
部分部分に傷みや汚れもありましたが 製作した㈱龍村美術織物さんの協力で美しくよみがえりました。
ようやく展示場所も定まり タペストリーも喜んでいるでしょう。

細谷巖さんデザインのポスター

大阪テレビからインタビューを受ける竹田氏

今回 記念式典に参加して感じたのは、70年代という時代の勢いと力強さ。
製作に関わった人々の気迫を想像すると言葉では表現できない程です。
このイベントで「未来の生活」として発表されているほとんどを、私達は今当然のように得ている事が、
ひとえに当時からの発想→試行錯誤の研究・開発の成果・・・であることも実感しました。

/Yo