先週の芸大につづき、東京都美術館へ文星芸術大学の卒制にいってきました。
宇都宮にあるこちらの学校、デスカOB展(2006年河野鷹思生誕100年「若き日の感激展」)に出品してくださった千葉さんとギャラリーのウエブサイトを作ってくださった中野さんがデザイン科の先生をなさっている関係で、この機会に伺ってみました。早速デザイン科の展示へ。
後藤 新さん「Ray Chair」
ベニア板を何層にも重ね、金属を貫通させただけのミニマムな椅子作品。
実際に座らせていただいたのですが、予想を超えた座り心地のよさに驚きました。
写真は作者の後藤 新さん。
見せ方やディティールに、まだまだ納得のできていないところがあるそうです。
材料のカットは、NCルーターを使用したそうです。ひと昔前は、きちんと材料をカットするのに相応の技術が必要でしたが、今ではルーターを使用することで、簡単にカットすることが出来るそうです。技術の進歩で、デザインに多くの時間をかけることが出来るようになった訳ですね。
菊地 雄太さん「良い子の脳を活性化させる体験型学習遊具又は視線の強い顔面膝掛け」
強面の坊主頭とは裏腹に、もちもちした心地よい感触。
扱いの難しい発砲ウレタン(低反発の枕のような質感です)を使用した作品。
制作するにあたり菊地さんは、ウレタンを扱う専門業者さんの所へ何度も何度も通ったそうです。
この作品、アパレルショップなどに置いてあったら面白いですね。
写真を撮りたいとお願いしたところ、菊地さん自ら"くつろぎのポーズ"をとってくださいました。
黒崎 威一郎さん「10階より」
本棚、音楽の趣味、インターネットの履歴etc.. ページをめくるたびに黒崎さんの部屋の様子が手に取るようにわかるビジュアルブック。
黒崎さんってこんな人?っと、想像が膨らんでいく楽しい作品でした。
ご本人にお会いできなくて残念。
代わりに自画像を。
荒川 晃子さん「ひとりきり」
描く楽しさが伝わってくる作品でした。
岩村歩夢さん「或る日の客」
鹿の剥製に入れ墨をしたような作品。
鹿に入れ墨とは.....なかなか発想できないですね。最優秀賞受賞です。
実際に学生さんからいろいろとお話を伺うことができて、大変勉強になりました。
ありがとうございました。(Y)