スタッフYです

昨日からスタートしました、小松研治さんの作品展 続「愚者の楽園 10人の面々」には、沢山のお客様にお越しをいただいてます。
本展は家の形を住人の痕跡として造形し、個性的な人物像を表現しています。
タイトルを「愚者の楽園」としたのは、「自身にだけ関心を寄せる無邪気な人々の集まりは各々が共益な役割から遠くは慣れていき、やがて愚かな楽園状態を作り出すことがあると思えるからです。」と、作者の小松研治さん。
これらの住まいの住人とは、いったいどんな個性的な人物なのか?と、想像していくうちに、どんどん物語りが膨らんでいきます。
やじろべえのような家。

「最初にサンプルをつくったけど、これは以外と簡単にできましたねー」と小松さん。
作品によっては一ヶ月もかかるものもあるそうです。
富山のご自宅のアトリエで制作されるそうですが、ご自宅に木工場があるなんて、なんともうらやましいです。
無理な増築を繰り返したアンバランスな造形、老朽化しても頑固に役割を担う浜辺の小屋、粗末な材料で最低限の修理を重ねた壁面の痕跡・・人間の営みが作り出す住まいや小屋の不可解な造形の魅力に惹かれ、旅先でその姿をスケッチや写真に残してきたという小松さん。作品のディティールにも拘りが伺えます。
集落の遺跡も。
展覧会は、今週土曜日までの開催です。
夕方4時を過ぎた頃、刻々と光が表情を変えていくこの時間帯が作品をご覧頂くのにおすすめです。
■小松研治作品展 続「愚者の楽園10人の面々」
〜11月14日(土)まで
11:00〜18:00(最終日は15:00終了)