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2010年 10月 14日
エアギター大会、世界スリッパ卓球大会などいろいろな大会が各地で行われていますが、「木造耐力壁ジャパンカップ」…… このような大会があることをご存知でしょうか。
ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、今年6月に5610で開催された東京大学大学院木質材料学研究室展の稲山先生のトークセミナーの際、「新しい結合の発想の源は?」という質問に、結合のイメージをわかすためにはトレーニングが必要で、発想が浮かぶようになるには「耐力壁ジャパンカップ」を沢山見ていただく事が秘訣です。と、稲山先生はおっしゃっていました。その発想の源となる「耐力壁ジャパンカップ」を観戦(あえて「観戦」といわせていただきます。)するため、ものづくり大学(埼玉県行田市)へ行ってきました。 10月9日より3日間かけて行われたこの大会、チームは学生、社会人、学生と社会人の混成と様々です。今年は16チームがエントリーし、最終日の決勝トーナメントには8チームが進みました。 Yは最終日の決勝トーナメントを観戦。熱いバトルが繰り広げられていました。 組み合わせに従って、2つの耐力壁同士を対戦させます。 設置完了 競技はいたってシンプル。土台を固定して並べた2つのチームの耐力壁の桁同士の間にジャッキを装着し、そのジャッキを縮めて引き合わせる形で行います。会場には、パキッ…パキッ…という音が鳴り響きます。 司会進行は稲山先生。 ポイントごとに解説してくださるので、素人でもわかりやすく観戦できます。 勝負あり! 左の壁が大きく傾いているのがわかります。 右の壁面の勝利です(因に右の壁は、稲山先生率いるチーム匠の「あやめ2」) そして勝負の後に撮影、検証タイム。 負けた方の壁に人が集まります。 検証タイムは毎回ごと人が群がります。 稲山先生がトークセミナーの際に、負けた壁に人集りができるとおっしゃっていましたが、ご覧の通りです。こちらは別の壁の検証タイム。笑ってはいけませんが、かなりマニアックです(笑。普段これだけ大掛かりな実験をすることはできないのでみなさん真剣です。机上では解らないことが、色々と解るそうです。 敗退した壁は、解体コーナーへ移動し、分別解体します。そして解体時間や区分材料ごとの重量を計測します。耐震性だけでなく、材料費、施工費、環境負荷費、デザイン評点などをすべて算定し、総合優勝が決定します。例えばデザイン点の場合、見た目はもちろんのこと、新しい素材の使い方や画期的な結合方法が用いられていたり、高度な大工技能を要する加工が施されてる場合や材料の有効利用を図っている場合などは、10点満点で高得点を得る事ができます。 「がんばるぞー!」「おう!」のかけ声で解体がスタート。 5m四方の解体エリア内で行います。 解体範囲内から出た材料は、ペナルティーとして重さの3倍を環境負荷費に加算されてしまいます。 ですから出来る限りスムーズかつ安全に行えるように設計の時点から考えなければいけません。そのほか、フェアに対戦できるように素材によって環境負荷費が違ったり、金属は3Kgまでなどというように様々な細かいルールがあります。因にこちらの東工大チームは、金属を全く使用していませんでしたので解体がスピーディーでした。 レフリー(左の方)が立ち会っているので、小さな木屑も見逃しません。解体時間は、分別して範囲内の清掃が終了するまでを計測します。解体時間と作業人数を掛け合わせた数が人工数として記録されます。 このようにしてトーナメント戦が進んでいきます。 こちらは右の壁の勝ちです! そして… トーナメントを制した壁は、こちらです! 稲山先生考案の「あやめ2」(写真は単体で加力計測してるところです) 最後まで勝ち残った壁は、単体での加力計測(最大荷重と最大変位の数値が右のスクリーンにグラフで表示されます)を行った後、分別解体します。 「あやめ2」は、最大荷重59.4KN(10キロニュートン=1トン。6t近い力がかかっていたことになります)。圧倒的な強さでした。 「あやめ2」の検証タイムもこの人集り。 そして解体コーナーへ。 「あやめ2」は2人で解体していました。 解体された「あやめ2」にも人集りができます。たかが材料と思ってはいけません。使用する木材、ビスやダボによっても結果に影響を与えるんだそうです。 集計が終わり、表彰式に。 トーナメント戦を制した「あやめ2」は総合でもトップ、みごと2冠達成です。 おめでとうございます! 耐力壁ジャパンカップは、単純な力くらべとしてどなたでも楽しめると思います。力くらべの他にも、デザインやチームワーク、もちろん専門的な所まで見所が満載です。そしてなによりも皆さんの壁に対する「熱さ」に感動しました。 このようにして大会で蓄積された技術やデータが、日本の木造建築を支えているんですね。 今年で13回目となる耐力壁ジャパンカップ。初日の組立、2日目の1回戦にもドラマがあるらしいで、来年はぜひ組立作業から観戦したいと思います!(Y) 木造耐力壁ジャパンカップ公式ページはこちら
by gallery5610
| 2010-10-14 17:09
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